このサイトを立ち上げたきっかけ
ある日、私は2人の従甥と1人の従姪へのプレゼントに添える手紙を『MSワード』を使って書いていました。子供達のことを思い浮かべながらキーボードを打っている時ふと、ある疑問が湧いてきたのです。普段は意識することもなく使っているパソコンの漢字変換。そう、書けない漢字もスペースキーを親指でポンと叩くだけで、漢字に変換してくれる便利なあれ。(正確にはフロントエンドプロセッサというそうですが)便利なのは誠にもって有難いけれど、子供が読む手紙なのにポンポンと漢字に変換してよいものだろうか??・・・。もちろん良いわけがありません。相手は幼稚園児と小学1年生と小学3年生。幼稚園児はオールひらがなにするとして、1年生と3年生は読める漢字にも限りがあるはず。さて困りました。
私は書きかけの手紙を一旦セーブして、小学校で習う漢字について調べてみることにしました。幸いなことに情報はすぐに見つかりました。インターネット上に、各学年ごとに習う漢字の一覧表がいくつかあったのです。(これを学年別漢字配当表というそうです)この表をプリントアウトして、自分が書いた手紙の文章と突合せ、まだ習っていない漢字があればそれを一つ一つひらがなに書き直してやることで、子供にも読める親切な手紙が出来上がるという訳です。これで好感度アップは間違いありません。我ながら良いアイディアだと喜び勇んで作業に取り掛かりましたが、手紙の内容を一文字ずつ一覧表と照らし合わせるというのは、思った以上に大変なことでした。根気の無い私は2人目の手紙の半ばで、遂に作業を投げ出してしまったのです。
私は、仕事でPerlというプログラム言語を使うことがあります。未熟ではありますが一応「Perl使い」です。私にとってこのことが今回はとても幸いしました。Perlは文字を扱うのにとても適したプログラム言語なのです。思いついてから数時間で、この漢字一覧表突合せプログラムは完成してしまいました。実際に使ってみるとこれがとても便利なのです。もうあの一覧表とにらめっこする必要はないのですから。私は嬉しくて仕方ありませんでした。
これを使って喜ぶ人が果たしてどれ位いるかは解りませんが、自分だけで使うのはもったいない(というより共感してくれる人がいてくれたら嬉しい)という理由で、これを一般公開することにしたという次第です。
考えてみるに、同じ家で暮らしている子供に手紙を書く機会というのはあまり無いですね。そもそも、大人が小学生の子供相手に手紙を書くこと自体が(残念なことですが)少ないことなのかもしれません。子供に手紙やメールを書く機会となるとやはり、普段会えないような遠方にいる子供が対象になるのでしょうね。私のように従甥や従姪とか甥や姪など、或いは私よりずっとご年配の方でしたら、遠方に住んでいるお孫さんとか・・・。
そんなふぅに考えていくと、これを便利に活用して下さる方が世の中にそう沢山おられるとは思えないのですが、でもそんなことは全然構わないのです。私はこれのお陰で子供達にメールを書くのがとても楽しくて大変満足しているのですから。